62話 ⭐️ iDeCoで自分の年金を作る⑥ ポートフォリオ
老後の資金をつくるのには、老後の資金をどれくらい準備したいか、そのうちどれくらいが年金、貯金、退職金などでまかなえない、老後に不足してる資金で、iDeCoで準備をする必要があるかを考えます。
資産運用をするのには以下①〜④のステップを踏みます。
①いつまでに、どれくらいの資金を準備すべきか見積る。
例えば、老後の年金などの不足の資金を月6万円とします。
60歳から90歳まで30年間を考えると
6万円 × 12ヶ月 × 30年間 = 2,160万円
2,160万円必要です。
このほかに病気や、旅行などの余裕資金考えると、老後資金としての不足分は約2,500万円以上は見ておきたいです。
例えば、30歳会社員のAさんは、すでに500万円の貯金があります。500万円以外に60歳までに老後資金を2,000万円準備したいと考えてます。
②運用に回せる資金を決める。
60歳までに準備したい金額が決まったら毎月の拠出額を決めます。
Aさんは60歳までの30年間、今の生活費も含めて、毎月2.3万円積めると考えました。
③年何パーセントの運用利回りであれば目標を達成できるか計算する。
Aさんは60歳までの30年間、毎月2.3万円を積んで利率が何パーセントなら目標2,000万円が達成できるか計算をしました。
この計算は電卓では難しいのでwebで計算します。
【モーニングスターのトップページ 】→ 【かんたんファンド検索 】→ 【さっそくポートフォリオを組んでみる 】→ 【目標金額に必要な利回りでポートフォリオを組む 】
↓↓↓
⑴ 毎月積み立てる をクリック
⑵ 最初にまとめて投資できる金額はいくらですか?
0万円を入力
⑶ 毎月積み立て金額はいくらですか?
2.3万円を入力
⑷ 積立機関は何年ですか?
30年を入力
⑸ 目標金額はいくらですか ?
2,000万円を入力
⑹ 利回りを計算するをクリック
すると、必要な利回りは5.3%の運用利回りで運用できれば、30年後には2,000万円になります。
⚫️積立貯金を30年した場合は、
2.3万円 × 12ヶ月 × 30年 = 828万円とちょっとです。
利回り5.3%での運用した場合の半分以下の金額です。😥
また、会社員が50歳から iDeCoを始める場合は、( iDeCoの毎月拠出額の上限は2.3万です。)
50歳を過ぎてからの毎月2.3万円で目標達成は難しいです。 iDeCo以外にNISA(少額非課税制度)(NISAは40話⭐️参照)や一般口座(分配金や引き落とし時に値上がりした分から税金が約20%かかります)を開設し、毎月の積立金額を多くして投資信託を行うこともできます。
⭕️iDeCoの毎月の掛け金の限度は
自営業者 : 5,000円〜月額6万8,000円
専業主婦(夫): 5,000円〜月額2万3,000円
公務員 : 5,000円〜月額1万2,000円
会社員の場合は、勤務先の企業年金制度の有無などによって上限額が異なります。
勤務先に企業年金(企業が会社員に対して年金を支給する制度)がない会社員 : 5,000円〜2万3000円
勤務先に確定給付企業年金(企業が会社員に給付する金額を決めているタイプの企業年金)がなく、企業型確定拠出年金(企業が掛け金を出して、会社員が運用するタイプの企業年金)に加入している会社員 : 5,000円〜2万円
確定給付企業年金はあるが企業型確定拠出年金がない会社員や、確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入している会社員 : 5,000円〜1万2000円
と決まってます。
④その利回りを達成できる可能性のあるポートフォリオを組む。目標額が高すぎて実現が難しい場合は、目標を下げる。運用に回す資金を増やす。よりリスクをとって高いリターンをめざす。
【投信評価機関モーニングスター代表、朝倉智也さんが提案するポートフォリオです。】
⭕️50歳まで(運用期間10年超)
株式 100%
(内訳)
国内株式 20%
先進国株式 50%
新興国株式 30%
値動きの大きい株式に投資をします。
このポートフォリオですと期待収益率は約5.2%です。
⭕️50歳以降
株式50%、債券50%
(内訳)
国内株式 10%
先進国株式 30%
新興国株式 10%
先進国債券 30%
新興国債券 20%
受給時期が近くなります。値上がりのタイミングで比較値動きの少ない国債に変更し、損の無いように安定した銘柄に調整します。
このポートフォリオですと期待収益は約3.5%です。
海外資産の割合を多くしているのは日本はこれからも低い成長が続きそうだからです。
また、新興国の組み入れ比率を高めにして、長期的に大きく成長する地域に投資をしていくべきだと考えます。
新興国の投資リスクは、大きいことは間違えありませんが、10年、20年、30年後に向けて資産を育てていくので、成長力が大きな地域への投資こそ資産を守り育てることにつながるはずです。新興国のポテンシャルの高さを考えれば、投資先としてこれを取り込まない手はないのではと思います。
また、iDeCo向けの新興国資産への投資する商品が無い金融機関があります。
金融機関を選ぶときは新興国資産に投資ができる商品がらあるかということにも注意して金融機関を選択すると良いです。
銘柄は
🔴 iFreNYダウ・インデックス 50% 信託報酬 0.24%
🔴 EXE-i新興国ファンド 50% 信託報酬 0.39%
また、ときどき、ポートフォリオを自分でメンテナンスをすることが大切だと思います。
年に1度ぐらいに資産構成を確認します。
国内株式20%、先進国株式50%、新興国株式30%とします。
その割合が10%以上ズレた場合に拠出金の配分変更をします。
例えば、
国内株式が大きく値下がりをし、20% → 10%となり、
新興国株式が値上がりして40%になった場合は
拠出額を
国内株式20% → 30%
先進国株式50%のまま
新興国40% → 20%に変更します。
また、50歳をさかいに、値上がりをした良い時期に50歳以降の割合に移行し、変動のリスクを減らし安定的な運用に切り替えてiDeCoの受給開始直前に保有資産が大きく値下がりしてしまうといった事態を防ぐようにします。
⭕️50歳以降
株式50%、債券50%
(内訳)
国内株式 10%
先進国株式 30%
新興国株式 10%
先進国債券 30%
新興国債券 20%
受給時期が近くなります。値上がりのタイミングで比較値動きの少ない国債に変更し、損の無いように安定した銘柄に調整します。
このポートフォリオですと期待収益は約3.5%です。
リバランスなどのメンテナンスの手間を省きたい人は、ターゲットイヤーファンドという商品もあります。
ターゲットイヤーファンドはあらかじめいつまで運用するか設定をし、投資対象の選択や資産配分の変更を自動的に運用を行います。
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上記の写真のように投資期間が短くなるにつれ変動(リスク)の大きい株式を減らして、債券のような安定運用に移行します。
完全に運用を、お任せできるので、忙しい人や投資初心者には有力な選択肢だと言われてるます。
(私は、自分で運用をしようと思っているので、ターゲットイヤーファンドについては、どうなのか良くは分からないのですが、、。😅)
ターゲットイヤーファンドは金融機関によっては取り扱っていないところもあります。SBI証券と楽天証券にはあります。
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ターゲットイヤーファンドは、今後も、各金融機関が新商品を投入してくる可能性があります。😀
投資を検討する時は必ず、組み入れられている資産の種類など、運用の中身はどうなってるかいるか【信託報酬】はどれくらいか確認しなくてはいけないと思います。
つづく〜
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