74話 ⭐️ 老後資金の報告書の話題と影響
老後の2,000万円報告書の話題が止まりませんが、
ダイヤモンドにこのような、記事がありました。
ある金融のプロ、ファイナルシャルプランナーさんの話です。
2000万円報告書 炎上騒動のその後の影響です。
麻生大臣をはじめとする与党の、マトから外れた話ばかりが 報じられて、うんざりさせられてる人が 多いと思います。
話題になった分、影響がでています。
金融ビジネスに影響が現れているそうです。
ある金融マンは、
『2000万円が、話題になってから、当社のiDeCoへの申し込みが急増しています!』
と言ってます。
世間の老後に備える資産形成に関心が高まっているようです。
もともと、2000万円報告書は、老後に向けた資産形成の必要性を訴えて、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)の普及を促すことが目的だったと言われてますが、別のかたちで問題が大きくなり、注目度が高まりました。
この問題をメディアでの取り上げたことで宣伝効果があり、広告費に換算すると莫大なものになります。
炎上商法的な効果なので、評価はできませんが、結果的に効果が大きく出ているようです。
2000万円報告書の問題が悪い形で注目されたことで、金融庁や厚生労働省が萎縮してしまう心配は残ります。
iDeCo(厚労省管轄)もNISA(金融庁管轄)もまだまだこれから周知と普及が必要です。
現在、自助力の必要性とその具体的な手段に関する啓蒙が大切であることは言うまでもありません。
『関係官庁の官僚の皆様には、今こそ萎縮することなく、政策の推進に大いに励んでいただくようお願いしたい。何といっても、このテーマがこれほど注目されているのだから、今!打つ手には効果がある。』と、ファイナンシャルプランナーさん。
こちらも2000万円報告書が利用されています。
ある金融業のホームページに次のような記事がりました。
『備えは十分ですか?意外にお金がかかるセカンドライフ』『政府公表の資料によれば、2人以上の世帯の1ヶ月あたりの生活費は平均で27.9万円。これに対して、会社員における平均的な公的年金の支給額は、22.1万円となっており、年金だけでは、豊かなセカンドライフを送るのが非常に難しくなっています』
これはiDeCoを勧める記事です。この会社はiDeCoを扱っています。
『老後のお金が足りなくなると大変ですよ!』
と脅しています。
その解決策として商品を売り込む、典型的な金融広告のパターンです。
早速、報告書が利用されていますね。
多くの人にとってiDeCoは有利で利用のしがいのある制度なので、この制度の利用を勧めることは悪くないと思いますが、
『老後にお金が足りなくならないように』とか『資産寿命を延ばすために』
といった理由でリスクを取った資産運用を勧めるのは感心出来ません。
リスクのある資産運用は、有利だと思う人が資産を増やすための手段として行うのは良いのですが、資産寿命を延ばす目的に割り当てる手段は、計画的な支出のコントロール【貯蓄と資産の取り崩し】であるべきです。
【リスクを取る運用で資産を膨らませることで資産寿命を延ばそうと考えるのは適切ではありません。】
リスクを取る資産運用には、結果が悪くても損失の穴埋めをしてもらえるようなことを期待できません。
運用益を当てにして、過剰支出・過小貯蓄に陥っては、いけません。‼️
2,000万円報告書の話題は
麻生大臣に逆転の秘策があったからでしょうか❓❓
それとも、偶然なのでしょうか?
【わが国における資産形成の普及に、麻生太郎氏ほど大きな役割を果たした人物はいない。あれはすごい作戦だった】と振り返られるようになるのでしょうか?
良い悪いは別にして、麻生大臣の対応が原因で多くの国民が老後の資産形成に関心を持つようになりました。
下 写真は以前、読んだ本の1頁です。
iDeCoはアメリカの401Kの成功例を真似た制度です。国としては、投資による資産形成を進めたいのですが、日本人は、投資に不信感があり、大きな損害をした時の責任を恐れて、進めることが出来ないようです。
今回の騒動で、国が進めなくても、自主的に人が動いてくれて、ホットしてる、偉い人もいるのかもしれません。
金融業者の方は、手数料の高い、売りたい商品をドンドン売るのではなく、投資のリスクや正しい投資について顧客にきちんと話して 欲しいです。
最近は、金融業者に利益のある商品を売るためのセミナーだけではなく、資産運用について勉強会を開いてる金融業者も少しずつ増えてるようです。
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