65話 ⭐️ iDeCoで自分の年金を作る⑧ デメリットと使い分け
全てにあると思いますが
iDeCoにも、デメリットがあります。
【原則、60歳まで引き落としができません。】
【60歳まで積み立て続けます。】
iDeCoは、加入者が死亡したときは【死亡一時金】、加入者がケガや病気で障害状態になった場合などは【障害給付金】として60歳になる前に給付できることもあります。
ですが、iDeCoは加入者が60歳以降になって【老齢給付金】として受け取りができます。
【iDeCoで運用するお金は60歳まで使わずに済むお金で運用をしなければいけません。】
現役世代の方ですと、結婚や住宅取得の資金、子供の教育費などまとまったお金が必要になるでしょう。また、家族がケガや病気をしたとき、親の介護が必要になったときなどいざというときに備えて資金を手元に置いておく必要があります。
こうした資金はiDeCo口座とは別に貯蓄運用しておきます。
そこで考えるのが口座の使い分けです。
国が後押しする制度にはiDeCoの他にNISA(ニーサ 13話⭐️14話⭐️参照)があります。NISAは日本に住む20歳以上の方であれば誰でも利用できます。金融機関でNISA口座を開設すると年間120万円まで投資ができ、運用益が非課税です。
NISA口座を開設できるのは1人1金融機関で1口座のみです。非課税期間は投資した年から5年間です。また5年後、ロールオーバーをして5年間延長ができます。NISAは、今後、制度が恒久化される可能性があります。
ロールオーバーは、NISAが始まった当初はありませんでした。後でできた制度です。NISAには、他に積み立てNISA、子供NISAがありますがこれらもNISAが始まった当初はなく、最近できた制度です。
このように、NISAは徐々にに幅広く活用できるようになってきてます。
NISAはiDeCoと違い、いつでも解約が可能です。資金の使途を問わずに利用できます。また、iDeCoでは対象とならない、株式などもできます。
また、iDeCoや、NISAを使わずに通常口座を持って投資を行うこともできます。
金融機関があつかう金融商品は全て投資できますし、商品入れ替えも自由、運用期間の制限も上限額も、解約も受けとりもいつでもできます。運用の自由度は高くなります。
但し、通常口座は利益の約20%税金がかかります。
【資産は効率よくお得な、制度を活用しながら資産の置き場を使いわけることを考えていくことが求めてられます。】
資産の置き場をどうするかは家計の事情によって変わってくると思います。
私も行なっている、アセットロケーション(資産の置き場)の基本的な考え方を少しお話します。
① いざと言うときに備える【緊急予備費】、いつでも引き出せる流動性が重要です。緊急予備費は【預貯金】に置きます。
② 5年〜10年以内に使う予定、例えば、住宅購入の頭金や子供の入学金など、預貯金に置いておくより、【NISA】を活用してリスクを抑えた債券を中心に運用します。
私も【NISA】を活用してますが、上記の理由ではなく、恒久化される可能性を期待して、また利益から20%の税金が引かれないというのが理由です。
商品は値動きの大きい株式を中心に運用してます。
以前、【NISA】で運用してた投資信託が値上がりをし、その投資信託を解約し、そのお金で更に他の投資(バングラデシュの土地 46話 🐥参照)をしました。
【NISA】で運用していたおかげで利益に約20%の税金は、かからず、まるまるお金がもらえました。💕
利益の約20%を税金に持って行かれるのは痛いです。
③ NISAの枠120万円を超える場合には通常口座を合わせて活用するのも良いでしょう。
④ そして10年以上の老後の資金の置き場は、60歳まで引き出せないiDeCo口座で運用します。
【iDeCoは、老後に向けて自分の年金を作る目的のために用意された制度です】
緊急時や60歳までに必要な資金については目的によってiDeCo以外の貯金やNISAや通常投資など使い分けるのが大切だと思います。
ちなみに、私は以下のとおり運用をしてます。
① 郵貯銀行で緊急時にすぐにひきだせる【貯金】
② 地方銀行で年間120万円まで投資ができ最長10年間、利益が非課税の【NISA】
(SBI証券の良い点 : SBI証券はiDeCoの手数料が無料、iDeCo用の選びたい商品が揃っている)
①については、郵貯銀行より金利の高い金融機関がありますし、②の地方銀行については、商品の数が少なく手数料が高い商品が多いため、金融機関を変えると良いのかも知れませんが、どちらも私に必要な金融機関ですので このままで良いと思っています。