🌺 出来事178 とんび
来年、映画化される、とんび を読んでみました。
(以前は、NHKや、新聞にも連載されてたそうです。)
とんび は、
不器用な父と、息子の話です。
息子が幼い頃、妻を事故で亡くします。
周囲の人達に見守られながら、父と子が、生きて行く様子が、描かれてました。
「トンビがタカを生んだ」と言われるほど、
父親からは想像できないくらい、息子は、優秀に育ち、東京の一流大学へ進学します。
大学卒業後、アルバイトをしていた出版社に、就職し、そして、職場で出会った女性と結婚します。
そんな息子の成長と、
息子のことが、大好きすぎる父親の
息子に対する、想いが、存分に 描かれいました。
そして、息子の成長と共に、歳をとっていく、父親の姿も、、、。
父親の性格は、短気で、すぐに手が出る、
思っていることと、真逆のことを言ってしまう、
そして、後悔したり、
教養の無さから、言葉が浮かばなくなると、つじつまの合わないことを、言って、しまったり。
🌺 お父さんの ふるまいが、乱暴で、大げさで、ハラハラも しましたが、
そう言ってしまうの、わかる、わかると、納得、しました。
それから、お父さんの 発する言葉が面白な〜、と、思いながら、読んでました〜。😉
そして、物語の後半は、じ〜〜ん、とくるシーンが、出てきました。
息子が、生まれ育った、広島から、東京の大学への進学ために、旅立つ時、
父親は、トイレに閉じこもって、
見送りに 行かず、
息子が、家を出たあとに、
仕事に行こうと、ハンガーにかかった、作業着を着ます。
そして、ポケットに手を入れると、
息子からの 手紙が入っていました。
🌺 その手紙を 読んで、涙が出そうになりました。父親への、感謝の気持ちや、気遣う想いが、書いてあって、普通の手紙に、思えたのですが、じ〜ん、としました。
そういう、シーンに、弱いのでかもしれないです。
後半は、涙、涙、涙の場面が、あって、
涙が出そうな時は、一旦、読むのをやめました。
父親は、妻の死は、自分のせいと、とても、後悔をしています。
そんな時、
父親が、幼い頃から、家族のように、接してくれた、お寺の住職さんの話に、ホッと、させられました。
その話の一部に、
後悔は、悪いことではない。いっぺんも後悔せんですむ人生なら、どこにもありゃあせん。
人生は、どうしようもないすれ違いや食い違いや、一歩遅れ、先ばしってしまうとがある。
ひとが、生きるということは、そういうことなのだ。
🌺 皆んな、そうなんですね。
私も、その繰り返しで、よく、落ち込んだりもします。
住職さんの話、いくつかの場面で、ありました。
気持ちが、穏やかになれる、とっても、良い話でした。
読んだ感想は、
父親が、乱暴で、大げさで、ハラハラ、イライラ、しましたが、発するの言葉が、なんとも、面白かったです。
昭和の高度経済成長から、平成のバブルを過ぎた頃の話でしたが、高度経済成長の頃の活気と、人の繋がり、助け合い、他人の子供を 自分の子と同じように、大切にする思いやりが、羨ましいな〜ッて、思ったり、バブルの後、景気が悪くなり、会社は、人件費削減などで、リストラするなど、そんな、経済の様子なども、描かれていて、改めて、経済は、良くなったり、悪くなったりするもの、これからも、それが続くはず、
自分が生きてるあいだに、あと、何回、波が来るのかな〜って、考えたり、、、。
やっぱり、物語なんだな〜。
NHKの連続ドラマを浮かべてました。
それから
子供のいない、私のような独身よりも、
子育てをしてる人の方が、重なるものがあって、共感する部分が、たくさん あるんじゃないかと、思いました。
来年は、映画も公開されます。
コロナが収束したら、とんび、観に行こうかな。