44話 🐥 バングラデシュの村の銀行
バングラデシュにある、グラミン銀行の 【グラミン】はベンガル語で【村】という意味です。1976年に、経済学者、ムハマド・ユヌス博士による貧困を削減するためにプロジェクトが開始され、創設された、銀行です。
ムハマド・ユヌス博士は、2006年に ノーベル平和賞を受賞したすごい人です。
今回は、43話🐥で紹介しました本【前へ!前へ!前へ!】著者が、大学生の頃、ある一冊の本をきっかけに、憧れた、 ムハマド・ユヌス博士に 会いに バングラデシュまで、行くきっかけになった、ある一冊の本についてです。
それがこの本です。
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【グラミン銀行を知ってますか】すごい本です⭐️
著者 : 坪井ひろみ さん
ムハマド・ユヌス博士推薦
貧しい人びとの所得向上のためだけでなく、自立をすること、エンパワーメントなど、能力を高めるために、創設されたのが、ムハマド・ユヌス博士が率いるグラミン銀行です。
グラミン銀行は、貧しい人びとの生活をよくしようと、彼らをきちんした借り手として扱い、お金を貸しました。
通常 信用のない、貧しい人には、お金持をあげることはあっても貸すことはありません。
お金の無い、貧しい人びとは、その日を生きるのに、精一杯で【なれること】、【できること】を諦めてました。
日本に住んでいる私たちは、友人と、美味しいランチを食べたり、旅行に行ったり、たくさん、楽しみがありますが、貧しい人びとは、生きる喜びや楽しみなどありません。
⭕️【貧しい人だけに、融資をする銀行です。】
グラミン銀行に融資を受けるのには貧しい人が、自分達で、5人グループをつくります。
【同性 5人でグループをつくります。】
男女混合ですと、男性の権力が強く、女性が意見を言えません。
女性は、男性に相談し、許可を求めます。
バングラデシュは男の人の力は、隅々までまで及びます。
バングラデシュでは、特に貧しい人は、夫による家庭内暴力が頻繁にあり、結婚していても、新しいお嫁さんをつれてきたり、気に入らないと、直ぐに離婚、女性を遺棄します。
女性の仕事は、お金の貰えない、家事ぐらいで、ほとんど、家の外に出ません。買い物も、男性が行きます。(女性が必要なものまで男性が買いに行きます)
そして、女性には、教育は不要とされ、自分の名前も書けません。
女性は、夫から、離婚や遺棄をされるのを一番、恐れてます。夫から暴力があっても耐えて意地でも離婚は避けようと我慢をします。
なぜなら、女性は教育を受けてません、仕事をしてお金を稼ぐことを、したことがないので、自立をして自分の力でお金を稼いで生活が出来ないからです。
遺棄された場合は、実家や親類がいれば、そこでお世話になれますが、行く先がなければ、物乞いをしながら、路上生活をするしかありません。
この本は主に、バングラデシュの貧しい家の女性とグラミン銀行ついて書いてありました。
グラミン銀行の融資は、担保はいりませんが、5人のグループで連帯して返済に責任をもちます。
誰か1人でも、返済できなくなると、同じグループの他のメンバーが融資を受けられなくなるので、連帯して返済責任をもたなければなりません。
この連帯返済の仕組みが担保のかわりになります。
グラミン銀行から融資を受けてるグループのメンバー全員は、毎週集会所で開かれる集会に必ず、参加をしないといけません。
集会には、グラミン銀行の行員がいて ローンの返済やお金が足りないとき、いざというときに 使えるように一定の金額の積みたてをします。
それだけではなく、集会では、行員から生活に役に立つことを学びます。
ちなみに、グラミン銀行の行員は、説得力があり、話 上手な人が求められるそうです。
貯金の大切さ。
ローンをきちんと使うこと。
集会に定刻でおり出席すること。
など融資を受けたメンバーとしての義務。
子供に教育を受けさせることの大切さ。
家族が反映するようにつとめること。
子供の体をいつもきれいに清潔にしておくこと。
野菜を栽培するなど収入を増やす方法。
金貸しからお金をかりてはいけないこと。
など、直接生活改善につながる話などです。
写真は【グラミン銀行を知ってますか】から
グラミン銀行で融資を受けて、毎週開催される集会で学んだことで
知識がふえ、自信がつき、人間らしい扱いを受けるようになり、家計のやりくりができるようになり、借りたお金で、牛、ニワトリなど買って育てて、牛乳や卵を売り、耕地を買って野菜を栽培し売り、刺繍、お店、貸家を始めるなど、グラミン銀行から融資を受けた、女性は、みんな、自立をしていきます。
ちゃんと、実績をつくると、グラミン銀行は、更にお金を貸してくれます。💕
もちろん、グループのメンバー5人の仲が上手くいかない、
あまりに貧乏すぎると、グループに入りたくても、入れてもらえないなど、問題はありましたが、
問題は、常につくものです。😄
グラミン銀行の融資は貧困なら誰でめ受けられるわけではありません。
自分たちで考えて経済活動に融資を活用する意欲のある人を選別します。
7日間有料研修をし、銀行の規則、自分の名前を書く練習、そして口頭試験をします。書いて覚えるのが難しいので暗記をさせます。
合格したらメンバーとなります。
このように、貧困な女性など金融機関から融資を受けにくい人びとに 少額融資をし、貧困を緩和する無担保融資を【マイクロクレジット】言います。
日本は、信用のあるお金持ちにだけに、利息を安くしてお金を貸して、さらに、お金持ちをお金持ちにしてます。
それも大切だと思います。
生活が大変な人には生活保護で生活できる、ギリギリのお金をあげて監視をし生活の制限をしてますが、働ける元気な人には、グラミン銀行のような【マイクロクレジット制度】をとりいれて、自立ができるように支援して、あげられないかと思います。
日本は、なにもかも、出来上がっいるので、バングラデシュみたいに、何をやっても商売が成り立つとは、いいきれませんが、仕事をすれば、食べていけます。
更に、グラミン銀行では、雨の漏れない家を建てるための住宅ローンを行いました。住宅ローンを組めるのは、グラミン銀行の融資を受けてる5人グループの一員です。5人グループの一員になれるのは、1家族で1人のみです。
例えば、妻がグループの一員とですと、妻だけが住宅ローンを組めます。住宅ローンを組むのには、本人所有の土地が必要です。
雨漏りのしない家に住みたいがために、夫が妻に土地を譲渡します。
土地が、妻のものとなり、妻が住宅ローンを組んで家を建てます。
もし、夫から離婚や遺棄されても、土地も建物も女性のものです。
更に、女性は、毎週の集会で、仕事や生活について学び、自信を持って、自立ができるようになりました。
女性は、いつ、遺棄されても大丈夫です。
これによって、夫が妻に対する意識も変わってるようです。
その後、グループで責任を持って融資を受ける制度は 廃止されました。
グラミン銀行 II が開始されて、返済は連帯責任では無く個人の責任で、借りる人の要望に合わせて、ローンの額、返済額、返済方法を決めます。
貯蓄を重視して、個人貯蓄や、長期の定期預金である、年金貯蓄サービスを行ってます。
そして、もっとも貧しい人の加入を奨励しています。
写真は【グラミン銀行を知ってますか】から
【物乞い支援プログラム】はグラミン銀行の行員が、物乞いをしてる人に声をかけて、無担保、無利息でお金を貸して、グループでは無く、個人で毎週の集会に参加させて、支援を行ってます。
この本が、出版されてから10年以上 経ちますが、グラミン銀行と、当時、貧しかった人びとは、今、どうしてるか、気になります。
バングラデシュ🇧🇩は、今、勢いがあります。
若い働き手がたくさんいて どんどん、インフラ整備が進められて、外国からも色んな企業が進出してます。
親日国で国旗が日本と似てます。🇧🇩🇯🇵
私もいつか、行ってみたいです。💕