81話 🐥 新・新興国 突然やってくるホルタルと期待
新興国は、順調な経済成長を続けていると思っている矢先に突如 巨大なデモや騒動が起きてしまいます。
バングラデシュも例外ではありません。
【ホルタル】が突然、やってきます。
【ホルタル】とは、ゼネラルストライキ(全国的な抗議)のようなものです。
[写真 バングラデシュ国づくり奮闘記から]
普段のバングラデシュは、治安は悪くありません。優しく、人をもてなすのが好きな人種と 聞いています。
ですが【ホルタル】の日は、銃弾や手投げ弾が飛び交い、デモ隊と治安部隊との衝突や、
無関係なバスや車や家が炎に包まれたりもします。
そして多くの死者、重軽傷者が でてしまいます。
[写真 バングラデシュ国づくり奮闘記から]
イギリスから インドが独立し、さらに宗教の違いで、インドから パキスタンとして独立をしました。
パキスタンは、インドの北西部に西パキスタン、インドの北東部に東パキスタンと離れた2箇所にありました。また、同じ国でも、言語が違い、言葉が通じません。
同じ国とは言え、絶大な権力は、西パキスタンにあり、言語まで西パキスタンの言葉に統一するよう勝手に決めてしまいます。
それに、反発をしたのが東パキスタン(現バングラデシュ)です。
1971年、独立戦争が勃発しました。
東パキスタンに同情したインドの支援もあって、9ヶ月に及ぶ内戦のすえ、東パキスタンが勝利をし、独立国【バングラデシュ】が誕生しました。
バングラデシュは独立したとはいえ、1971年の独立戦争がに遡る【ホルタル】(全国的な抗議)が各地で起きています。
バングラデシュでは、独立戦争時に、西パキスタン側に付いていた権力者(戦犯者と言われています)が、政権を握っていたりもします。裏切りもの戦犯者を処刑しろ、だの、その権力者の死刑が決まると、死刑と告げられた権力者を支持する人々が、権力者の死刑を取りやめろと、暴動を起こします。
それらの【ホルタル】は選挙前によく起きます。
上に立つ偉い人たちの権力争いです。
ちなみに、独立戦争時、西パキスタン側に付いていた裏切りものと言われている権力者は、授業料の安い、バングラデシュの国立大学、縫製工場など手掛け、多くの農村部の貧困者や学生から支持を得ています。
独立戦争時に、西パキスタン側(戦犯者?)に付いたとはいえ、悪い権力者とは言えないのではと、思うのですが、、、。
今は、インターネットでアクセスができる世の中です。権力者の一声で すぐにネットで多くの人に呼びかけ、支持者が一気に あつまり大騒動が起こります。
こうした政治混乱が続けば、多くのバングラデシュ人、あるいはバングラデシュでビジネスを営んでいる外国人に大きな経済損失をもたらし、一般市民の生活を揺るがし、国のイメージを損ねてしまいます。
日本はバングラデシュが、独立以来、ずっと、莫大な投資をしてきました。
電力、道路、橋などのインフラをつくってきた円借款は、日本人の預貯金です。
また、JICAの技術協力、無償資金協力、世界銀行、アジア開発銀行が実施するプロジェクトの多くは日本人の税金です。
そして、NGOの職員、医師、研究者など、大勢の日本人が パッションをバングラデシュに投じてきました。
バングラデシュの国旗🇧🇩は
緑豊かなベンガルの大地が、独立戦争で流された赤い血で染まっている様子をあらわしています。
バングラデシュの国旗🇧🇩は、日の丸🇯🇵に似てます。
日の丸に似てるのは、独立以来、一番最初にバングラデシュという国を認めてくれたのが日本で、独立以来、たくさんの支援してるのも日本です。
バングラデシュ人は日本人に感謝をしていて、親日家で、日本人が大好きだと聞いたことがあります。
そのようなこともあって、バングラデシュの国旗が日の丸に似てると言われています。
赤い🔴の位置を少し左にずらしているのは、全く同じにしてしまうと、日本のかたに 申し訳ないと、遠慮をしてるそうです。
バングラデシュが傾くと、日本人がこれまで成してきた投資の価値が崩れてしまいます。
バングラデシュが安定的に 発展していけば、信頼できるビジネスパートナーとして また欠かせない友人としてお互いに豊かになると、
バングラデシュの人はきっと試練をのり超えられると、日本だけではなく、多くの国が期待をし 注目しています。
バングラデシュは、最貧国ではありません。
新・新興国とも言われています。
中国が投資を始めたようです。
また、渡辺麻恵さんという日本人女優さんが活躍されています。
新・新興国[バングラデシュ国づくり奮闘記]を読んで 75話〜79話、81話 🐥の5回にわけて、気になるところを書いてみました。
バングラデシュは毎年8%の経済成長を目標に2021年までに中所得国入を目指しています。
2021年までもう少し、バングラデシュがどうなっていくか、楽しみです。